女性 30代 群馬県
2006年1月
2005年12月、仕事などで肉体疲労を感じていた。2006年1月2日、唾をゴクンと飲み込む時に右耳がズキンと痛んだ。2日後の4日の朝、顔の左側の動きが悪くなり、うまくしゃべることができなくなった。ベル麻痺(顔面神経麻痺)と診断された。薬を服用中。
咳、風邪
特になし
風邪で影響でベル麻痺が治りにくいという考えもあるが、この時は、あえて風邪症状を無視して治療を行った。手、足、背中のツボを使用し、顔面部への刺鍼は行わなかった。初診後、右の小鼻をピクピク動かせるように変化。2回目終了後、親知らず(左下)が痛み出したため歯科を受診(鍼の影響で歯の周辺が過敏になった可能性あり)。痛みはすぐに治まった。その後、順調に回復し、11回目後、大きな好転があり、症状が完治に近づいたため13回目で終了。
合谷(左右)、肝兪(右)、風池(右)
発症してから間もないベル麻痺(顔面神経麻痺)は治りがよいが、今回のケースがその例である。発症してから1ヶ月以内に受診されたのがよかったように思う。
[YFRO20060126]
女性 30代 群馬県
2006年8月
2006年5月20日、体に疲労を感じ舌の痺れに気がつく。鏡を見たら顔面の左側に異変を発見。その後、すぐに耳鼻科を受診し入院。顔面神経麻痺と診断されステロイド剤を処方された。2週間の入院によって7割程度(自覚症状10→3)まで改善した。しかし、顔の左半分が垂れ下がったような感覚が消えず、改善が見られないまま月日が経過。日によって症状の程度に波があり、増悪要因として睡眠不足と疲労を自覚している。
特になし
特になし
腹診をしてみると、硬さ(張り)が目立った。全身の緊張(こわばり)が強いことがわかった。東洋医学的には気の停滞が強いと判断した。顔面部に限らず、体の緊張を緩和させる方向で施術を組み立てた。その結果、初回の後から改善を自覚。左顔面の垂れ下がる感じが軽減。その後も施術後の度に改善を自覚でき、15回の施術でほぼ完治。
こういったケースでは、治癒を妨げている要因が何かを探ることが大事であるように思う。今回のケースでは疲労だと考えた。また、その疲労にしても疲労しやすい全身の緊張が問題であった。この症例では、全身の緊張をほぐすことで疲れが溜まりにくくなり、顔面神経によい影響をもたらすことができたのであろう。
[YFMH20060824]
男性 30代 群馬県
2007年7月
仕事の関係で生活が不規則だった。2007年6月、左右の目が結膜炎になった。その後、リンパが腫れ、右手の指先に痺れ、右耳の奥に水が入ってつまっている様な感覚が表れた。原因に心当たりなし。MRIで検査したが異常なし。その1週間後、顔の右側に麻痺が現れた。1週間経っても麻痺が回復しないため来院。接客業も行うため一刻も早く改善させたいとの要望。
肩こり、頭痛、目の疲れ・かすみ・乾燥、尿量減少
特になし
肩こり、頭痛、目の症状は顔面神経麻痺はつながりをもった症状と考え、肩こりの治療をするような意識でツボを選んだ。その結果、直ちに痺れは消失し、顔面神経麻痺も軽減し表情が作れるようになった。ただ、上唇の上に違和感が残ってしまい、回復まで回数を要した。12回の施術で終了。
合谷(右)、太衝、太陽(右)
発症前から発症時は強い不安感が伴ったと思う。術者の立場からも、検査で「異常なし」という結果は安心材料であった。発症のきっかけは推測できなかったが、日々の疲労が肩や頚のこりを悪化させ、その影響が顔面神経に及んだものと考えられた。施術の善し悪しも重要であるが、生活の改善も回復には重要だったであろう。実際には、仕事の関係で生活改善が難しかった。
[YMHI20070707]
ベル麻痺(顔面神経麻痺)
顔面神経麻痺は、顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺です。急性あるいは亜急性に発症します。原因疾患が明らかな症候性(しょうこうせい)顔面麻痺と、明らかな原因が不明な特発性(とくはつせい)顔面神経麻痺(ベル麻痺)とに分けられます。
<引用:顔面神経麻痺(ベル麻痺) - goo ヘルスケア>
症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。