妊娠中のケア

妊娠中のポイント

鍼灸は体に負担が少なく妊娠中でも安心して行える療法です。薬のように副作用がないので、妊娠期の体調不良やケアには最適です。体調と生活環境をしっかり確認した上で、適切なツボと適度な刺激量で施術を行っております。

症例1

患者

経産婦(1人) 30代 群馬県

症状

腰痛 肩こり 片頭痛(偏頭痛)

他の症状

悪阻(つわり)

来院

2008年5月(妊娠9週目)

症状の特徴と経過

腰痛は4〜5年前から徐々に悪化。腰部と臀部から大腿後側にかけて痛む(激痛はなくだるく重い)。肩こりは中学生の頃から感じ始め、2年前から悪化。片頭痛も中学生の頃に発症し、妊娠期には悪化し2週間に1回のペースで発症する。悪阻は悪天候の時に悪化。

既往歴(これまでにかかった病気)

特になし

治療の内容と経過

腰部、頚部ともに筋肉のこわばりが解消されれば緩解する症状だと判断した。頚部、肩、腰部はそれぞれ相関があるために、一つの症状として扱った方が効率的に改善させることができると考えた。腰部のこわばりを緩和させた後、頚から頚のこわばりを緩和させた。1回目の施術直後、体が軽くなるのを実感して頂いた。症状が急を要するものではないため、しばらく様子をみて頂くことになった。

著しい効果が見られたツボ

曲池(左)、肩貞(左右)

まとめ

腰、頚、腕にスポットを当て施術を行い、悪阻にはあえてアプローチしなかった。症状にはグループ化して対処した方がよいものと、そうでないものがある。悪阻を緩解させるためには他の対処も加えなければならないと判断しあえて無視した(過剰な施術を回避するため)。片頭痛の発症ペースが今回の施術で減ることを願いたい。

[YFTT20080521]

症例2

患者

経産婦(1人) 20代 群馬県

症状

臀部痛(おしり痛)

他の症状

悪阻(つわり) 動悸 息切れ

来院

2008年5月(妊娠21週目)

症状の特徴と経過

4月初旬、子供(3歳)を寝かしつけていた時に右の臀部(おしり)の一点に痛みを感じた。軽い痛みだったため、気にすることなく過ごしていた。2週間後、(悪阻のために)休んでいた仕事を再開したのと同時に臀部の痛みが悪化し、寝返りの瞬間に激痛が走るようになった。来院時には、臀部全体と大腿部の側面から後面にかけて鈍い痛みを感じるようになっていた。

既往歴(これまでにかかった病気)

特になし

治療の内容と経過

治療用ベッド上で激痛が生じないように、昇降時と姿勢を変える時には細心の注意を払った。初診の施術の直後、症状は7〜8割解消された。6日後に再び来院。痛みの程度が軽減し、激痛が走る動作の幅と回数が半分程度まで減っていた。肩こりが気になりだしたとの話が出たため、臀部痛と共に肩こりの治療も加えた。その結果、肩こりは緩解され、臀部痛はほとんど消失した(治療用ベッドの上で痛みを誘発する姿勢をとっても痛みが出現せず)。2回の施術で治療を終了した。

著しい効果が見られたツボ

大腸兪(右)

まとめ

動きの動作時に坐骨神経が刺激され痛みを誘発していたものと思われる。腰椎に問題を抱えていないケースでは、骨盤周辺の筋肉を和らげると痛みが緩解されることが多い。激痛であっても、今回のように短期間で痛みが消失してしまう例は珍しくない。

[YFMN20080520]

症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。