すべての症例を掲載することが難しいため、一部を紹介します。
女性 70代
2017年7月
10年前から両目がゴロゴロし光りがまぶしく感じる。病院で医師に眼瞼痙攣(がんけんけいれん)と診断された。ボトックス注射を行うものの改善がみられない。その後、瞼(まぶた)が垂れ下がり、目がしっかりと開けられない。
様々な治療を探し、眼科や神経内科で治療するが改善しない。友人の勧めで漢方薬を服用するも効果が感じられない。
現在も瞼は垂れ下がり光りがまぶしいため帽子を手離せない状態。帽子を外して生活できるようになりたいと、当院に来院された。
後頭部の筋肉の緊張が悪影響をしていると考えた。触診で左の後頭部の顕著な緊張を確認した。後頭部の筋肉の緊張を緩めるために、脚のツボに鍼をすると直後からまぶたが軽くなり、普段より目を開けることができた。翌日までは、目が開いて気持ちよく過ごせたとのこと。
2診目以降も同様の治療を続けることで、良い状態を安定させた。
5診目、まぶたが開き、帽子を外して生活してもまぶしさが気にならず過ごせる時間ができた。回数を重ねる度、良好な時間が長くなっていった。
13診目には症状が気にならなくなり、15回の施術で終了した。
なし
築賓LR 飛陽LR 光明L
眼瞼痙攣との診断だったが、ご本人が治したいと求めていたのは、光のまぶしさと瞼の垂れ下がりであった。この症例では実際の症状と診断名がかみ合っていないと考え参考程度とした。実際の症状に向けて施術を行った結果、著効が見られた。10年間続いた症状が数回の施術で大幅に改善できた。[YFKH180717]
女性 40代 群馬県
2012年9月
1ヶ月ほど前から、右のまぶたがピクピクするようになった。目の周りを自分でマッサージしたが効果なし。
眼瞼痙攣(前年に2〜3ヶ月続いたが自然に治癒)
右のまぶたの外側がピクピクしている。右の頚と顎にこわばりがあったので背中のツボを使って緩めた。また、右の緊張を取るために、顎(顔)に鍼を一本した。その結果、直ちに症状が消失。その後も症状は出なかったため、施術は1回。
眼瞼痙攣は頚や顎の過緊張が原因で起こることが多い。その場合は、関連する過緊張を緩めれば症状は改善する。いつも1回の施術で完全消失するとは限らないが、軽いものであれば同様の効果は期待できるであろう。
[YFMO280912]
症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。