股関節・鼡径部

すべての症例を掲載することが難しいため、一部を紹介します。

症例1 

患者

女性 30代 埼玉県/深谷市

来院

2013年6月

症状の特徴と経過

何年も前から股関節に痛みと違和感を感じていた。その度に整体に行き調子を整えていた。最近は気になっていなかったが、1週間くらい前から歩いていると再び気になるようになり、ここ2、3日で症状が悪化。大股で歩くと痛むので小股で歩くようにしている。股関節がパキンとはまれば治ってしまうような感覚。腰に手を当てて骨盤をグルグル回すと特定の角度で痛みが出現する(腰を突き出すような角度)。症例1の解説図

既往歴(これまでにかかった病気)

左鎖骨骨折など

治療の内容と経過

活法(古武術整体)で大腰筋の調整を行うと痛みが軽減。続いて活法で股関節の調整をすると、さらに痛みが軽減。仕上げとして、腸骨筋・恥骨筋の調整を行うと症状はほとんど消失。最後に鍼を一本加えると症状が完全に消失した。

著しい効果が見られたツボ・活法

大腰筋の導引(右)、股関節抜き(右)、腸骨筋・恥骨筋の導引(右)、後衝陽(右)

まとめ

「股関節が痛い」と訴える症状の多くが、実は「鼡径部の痛み」である。鼡径部の奧には大腰筋があり、表面には鼡径靱帯がある。この2つの視点から調整すると、結果的に「股関節が痛い」という症状が消える。「股関節がはまっていないような」または「股関節が外れているような」と表現することが多いが、実際に股関節がズレていることはない(仮にズレているとすれば歩くことはできない)。

[YFMI240613]

症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。