痺れ(しびれ)

症例1

患者

女性 40代 群馬県

来院

2006年1月

症状の特徴と経過

2005年3月から始めたホームヘルパーの仕事が忙しくストレスを抱えるようになっていた。同年11月、背中の左側から左中指にかけてしびれが出現。11月末頃には背中に痛みが出現し眠れなくなる。一週間後、背中の痛みは消えたが左腕から指にかけてのしびれがとれず整形外科を受診。MRIの結果、後縦靱帯骨化症(OPLL)と診断される。「(治らないので)今のうちに家族と過ごしておくように」と言われ激しいショックを受けた。

既往歴(これまでにかかった病気)

28年前に腎炎。

治療の内容と経過

初診時、病名(難病)告知による強いストレスを受けていた。精神的苦痛を取り除くことが優先される状況であった。また、それがしびれの緩解に必要な条件でもあると考えた。初回の治療後、しびれが緩解し、夜中に足の冷えが気にならないなど…好転が見られた。2回目後、睡眠が深くなった。3回目後、しびれ消失。その後、軽いしびれが出現することはあったが、5回目後、しびれが消失。

著しい効果が見られたツボ

至陰、合谷(左)、厥陰兪(左)、天柱(左)

まとめ

配慮に欠けた病名告知によって精神的ショックを受けていた。このショックを和らげる唯一の方法は症状の緩和しかなかった。幸い、1回目から著しい効果が現れたため、気持ちがラクに変わった様子。その後、グングンと調子が上がり、「診断された病名な何だったのだろうか…」という状態に(診断を疑う必要あり)。心の傷を癒せたことが何よりも嬉しかった。

後縦靱帯骨化症
後縦靭帯骨化症とは、脊椎椎体の後縁を上下に連結し、脊柱を縦走する後縦靭帯が骨化し増大する結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が圧迫されて知覚障害や運動障害等の神経障害を引き起こす病気です。骨化する脊椎のレベルによってそれぞれ頚椎後縦靭帯骨化症、胸椎後縦靭帯骨化症、腰椎後縦靭帯骨化症と呼ばれます。
<引用:後縦靱帯骨化症(難病情報センター)

症例2

患者

男性 60代 群馬県

来院

2008年11月

症状の特徴と経過

以前から肩こりと胸やけを感じていた。1ヶ月ほど前に歯槽膿漏が悪化したのと同時に左の肩こりが悪化した。ひどくなるとコリ感に痛みが加わる。また、肩こりの悪化と伴って左腕の外側全体に痺れが出現した。常に症状はあり、眠っている時のみ症状から離れることができる。整形外科2件に通院し、薬を処方されたが改善しないため当院に来院した。

既往歴(これまでにかかった病気)

肺気腫、火傷など。

治療の内容と経過

触診すると、左の肩(肩井付近)の方が不自然に硬くなっており、腕のしびれとの関連性が疑われた。さらに、この左肩は、背中(肩甲間部)のこわばりが引き起こしていると思われた。実際に、背部を緩めると肩こりは激減した。これに胸部への施術を加えた。初回の施術で症状は半減し、2回目の施術で肩こりは完全になくなり、しびれは肘付近に残るまでに改善。3回目の施術で痺れが完全に消滅したので治療を終了した。

著しい効果が見られたツボ

厥陰兪(左)、雲門(左)、合谷(左)、天井(左)

まとめ

痺れの原因そのものは、肩(肩井付近)のこわばりと単純なものであった。しかし、肩こりの原因そのものは、肩にあるわけでなく、背部のこわばりが原因だったと思われる。このヒントになったのが、発症前の歯槽膿漏の悪化である。口内のトラブルと背部は関連していることが多い。全体の関連性がわかりやすかったため、施術方針を迷いなく固めることができた。

[YMHS101108]

症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。