下痢(過敏性腸症候群)

すべての症例を掲載することが難しいため、一部を紹介します。

症例2 

患者

男性 20代 群馬県

来院

2014年9月

症状

過敏性腸症候群と天枢(お臍の両側のツボ)の関係中学生の頃からお腹が弱く、薬を飲んでも改善しなかった。現在、朝の通勤途中でお腹がグルグルと鳴りだす。トイレに行けない不安で下痢となりやすい。最近では夕食後も下痢をすることが多い。薬では治らない気がして鍼灸を選んだ。

同時に治療した症状

頻尿(小学生頃から)

治療の内容と経過

お腹に触れてみると、お臍の左側(ツボ=天枢)に独特の硬さが認められた。押すと本人も違和感を感じる。この天枢にある緊張が腸を過敏している原因と考え、緩めること目標とした。左の手のツボ(六谿)に鍼をすると、すぐさま緊張が消えた。初回はこの六谿に加え背中のツボを加え、2回目は六谿のみ。このように六谿とその日の体調に合わせてツボを1つ加えて治療を行った。4回目の施術後、1ヶ月弱もの間、腸の過敏性が消失していたため、5回目で施術を最後に治療を終えた。

著しい効果が見られたツボ

六谿L(古武術鍼法独自)

考察

腹部のたった1点(ツボ=天枢)の緊張を解いただけで、長年患っていた腸が正常に働き出した。この天枢は精神状態によって変化しやすい。よって、過敏性腸症候群では見逃せないチェックポイントである。原因となる点を特定することに成功したため、ツボも絞り込むことができた。このシンプルなアプローチが功を奏し、長年の悩みが1ヶ月以内(4回の施術)に解消した。[YMOM200914]

症例1

患者

女性 40代 群馬県

来院

2007年12月

症状の特徴と経過

2年くらい前、仕事が忙しく睡眠不足が続いた。下痢が発症。漢方薬や整腸剤を処方され2〜3ヶ月の間、良好。ただし、脂肪分の少ないメニューと食事量が少なかったため体重が減少し貧血になった。その後、食事量が増えるとすぐに下痢になるという症状に悩まされ、流動食に近い食事を摂らざるを得ない状況に。2ヶ月前、胃、大腸の内視鏡と超音波の検査を行ったが異常が見られず、過敏性腸症候群と診断された。婦人科での診察でも異常が見つからなかった。食事量の他、増悪要因として足の冷えと睡眠不足を自覚。

他の症状

冷え(足・腹)、胃のもたれ、肩こり、めまい

既往歴(これまでにかかった病気)

特になし

治療の内容と経過

問診と触診を総合して主な原因を分析し、問題は腸(大腸・小腸)ではなく、胃の機能低下によるものと考えた。ツボの胃の機能を高める目的で選んだ。初回の後、下痢が止まった。その後、食事の内容(量、硬さ)によっては下痢(一時的)を発症し、胃のもたれを感じるためケアとして施術を継続。

著しい効果が見られたツボ

胃兪(左)

まとめ

下痢という症状だけを聞いてしまうと、どうしても目が腸に向いてしまう。総合的に体の不調を整理してみると、一番の問題は腸ではなく胃であり、その影響が腸に及んでいると考える方が妥当だと思われた。胃に焦点を絞った施術をすることで著しい改善が見られたことから、その妥当性が証明された。

[YFAH20071225]

症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。