活法ラボ(養気院)で実現したいこと(4) ―整動鍼トレーニングセンターをつくる

新入社員の岡本です。

前回「(活法ラボ(養気院)で実現したいこと(3) ―自分は主役でなくていい」の続きです。

はじめの3回では、わたしが個人として活法ラボでどのようになっていきたいのか、ということをお話しました。

ここからは、活法ラボでわたしがどのようなプロジェクトを夢見ているのか、ということをお話します。

いま、考えていることは大きく分けて2つあります。

今回はその1つめ「整動鍼トレーニングセンター」の設立についてです。

 

整動鍼を”さらに”集中的に学べる環境の整備

栗原の創案した「整動鍼®」は、セミナーに参加することで学ぶことができます。活法ラボが経営する養気院(群馬県伊勢崎市)カポス(東京品川)以外にも、全国各地の鍼灸院で採用されている技術です。

整動鍼セミナーはテーマごとにカリキュラムが分かれており、合計7つのカリキュラムが用意されています。1つのカリキュラムにつき2日間(入門のみ1日)をかけて、「四肢」、「脊柱」、「腹背」など、テーマ別に集中して習得することができます。

手前味噌にはなりますが、本当によくできたカリキュラムで非常に完成度が高く、よくここまで工夫して作ったものだと身内ながら感心しています。

一方で「もっと他のやり方があってもいいかもしれない」とも考えています。

既存の枠にとらわれることなく、さまざまな可能性を追究するのが新入社員の仕事です。

 

瞑想から得たヒント

ところで、わたしは趣味、というか、よりよく生きるための実践のひとつとして、仏教の瞑想をしています。2018年の末に、瞑想のトレーニングに行ってきました。

瞑想は合宿形式で10日間にわたって行われます。わたしは電車とバスを乗り継いで、神戸から3時間以上かけて京都の山奥にあるセンターに行ったのですが、そこには日本全国、そして海外からも大勢の人がやってきていました。

10日間かけてみっちりと修行をして、心を鍛えることができました。けっこうハードなのですが、この話はとりあえず置いておいて……

「いきなり何の話だ」と思われるかもしれませんが、宗教の勧誘とかではないので、このまま読み進めていただいてOKです。

この瞑想センターの存在がヒントになりました。山奥にあっても、人を惹きつけるコンテンツがあれば、いたるところから人がやってくるのです。

 

「整動鍼でも、落ち着いた場所でもっと長い時間をかけて、しっかり練習できる環境を整備できるのではないだろうか」

 

まさに天啓です。ブッダは菩提樹の下に座って悟りを開きましたが、わたしは京都の瞑想センターで座っていて、この構想を思いつきました(修行を真面目にしろ)。

 

では、その「落ち着いた場所」「しっかり練習できる環境」をどこに設ければいいのでしょうか。

 

あるのです。

 

すぐそこに……

 

ここで、養気院がどんなところにあるのかをご覧ください。

ストリートビューでグリグリやって見てみましょう。

 

おわかりでしょうか。養気院は関東平野の北、群馬県と埼玉県の境に位置し、広々とした土地に囲まれています。

そう、養気院に隣接させる形でトレーニングセンターを作る、という構想なのです。(お金を出すのは社長!)

たとえば10日間のコース、ということにしましょうか。宿泊所も作れば、セミナー参加者にはここに滞在してもらえます。

そして、その間に集中してトレーニングをすることで、できるだけの技術を覚えて帰ってもらうことができるわけです。本気でやれば10日間で現在のカリキュラムを全てこなすことも不可能ではないでしょう。

今は、受講者はセミナーごとに東京(または札幌)に移動し、ホテルに宿泊して受講しています。理解を深め、取穴の精度を高めるために、年に何度も受講される方もいます。それをまとめて受講することができれば、宿泊代が浮き、交通費は群馬までの一往復分だけで済みます。

しかも、トレーニングセンターが養気院に隣接していれば、患者さんの了承さえ得られれば、栗原の臨床を見学する機会だって作れます。これは大きな魅力です。養気院では本当にセミナーで披露しているのと同じことをして、結果が出ているのですから。

何よりも、これにより海外からの参加がしやすくなります。ここが大きなポイントです。

 

GUNMAが鍼の聖地になる日

外国人が海外からセミナーに出席しようとする場合、飛行機代の負担が大きくなってしまいます。中長期にわったて滞在できるトレーニングセンターがあれば、その負担が減ります。当然、現在は海外に教えに行っている栗原の時間的、体力的負担も減ります。

言葉の問題はありますが、それも何らかの形で解決できるでしょう。現時点でも、小堀は英語、わたしは中国語が使えますから、受け入れることができます。

これからは外国人が日本に整動鍼を学びに来るようになります。

群馬県でしたら、土地も広々としていて空気もよく、東京のような誘惑も少ないので、技能の習得に集中できます。田舎であることがプラスにはたらくのです。

整動鍼が世界に広まっていったらどうなるでしょうか。

「GUNMAといえば鍼」「鍼といえばGUNMA」といわれる時代がやってきます。

鍼治療の最先端を学びたい人が、世界から群馬に集まります。

群馬が鍼の聖地となる日が来ます。

費用も時間もかかることなので、越えるべきハードルは少なくありませんが、だからこそ挑戦していきたいプロジェクトです。

 

第5回(最終回)につづく