新入社員の山崎です。
今週も日・月曜日を使い、院長栗原が代表を務める整動鍼セミナーに運営補助兼受講者として参加してきました。
院長の技術を身につけようと、毎度全国各地から鍼灸師が集まるセミナーです。
運営側での役割は撮影担当です。オンラインで受講されている参加者のために、実技のデモンストレーションや解説などセミナーの内容や様子を撮影します。僕の撮影テクニック次第でオンライン受講者の学びを左右してしまう重要な役割です。
初めの頃は「良い位置で撮影しなきゃ」とばかり思っていました。撮ることに集中しすぎて撮影している間のセミナー内容はあまり頭に入ってこなかったのが正直なところでした。
撮影に夢中で他のことに頭が回らない。そんな調子で何回もセミナーに参加していくうちに突然「あれ…?もしかして一番良い位置で受講しているんじゃ…?」と思うようになりました。
高度な技術を目一杯見て盗み、再現してみる
せっかく一番良い位置で院長の技術を見れるのですからそれを活用しない手はありません。目を閉じているときは感覚に集中しているんだろうとか、院長の視線を追って何を狙っているのか想像しながら見ていました。せめて形だけでもと思い、触れる指、立ち方、動作などすぐにでも真似できそうなものを目に焼き付けます。
目に焼き付けた形、盗んだものを実際に練習でペアになった受講者さんに試してみます。触れている指の形やおおよその力具合など見たもの全てとはいきませんが、なるべく再現しました。
いざやってみると、真似たほうがツボの感触が分かりやすかったり、受講者さんに「触れ方が上手」と言われたりとコツを掴んだものはいくつかありました。反対に真似ることでうまく力が入らなかったりすることもあり、自分に合った形を見つけることもできました。
後日、僕の技術の研磨のため協力してくださっている方に施術したとき「今日は触られたところの感覚が分かりやすい」と言われ、久しぶりの目に見える成長に「そうですか、では――」と冷静さを保ちつつも内心は大喜びでした。
恵まれた環境にいるのだから、少しでも成長して周囲に還元したい
養気院のスタッフは頼りになる人ばかりです。
院長から直々に指導を受け、中にはセミナーで講師とし院長と共に受講者に指導する立場のスタッフもいます。そんな優秀なスタッフに囲まれていることや、自分も院長から直々に指導してもらえる立場にあるということなど。なにかと贅沢で恵まれた環境にいるということを、セミナーでたくさんの方々と話をするたびに実感します。
まだ頼ってばかりの新入社員ですが、いずれは頼られる存在にならなければなりません。そうなったとき、「任せなさい」とどっしり構えることができるようになりたいです。
そのためにも、せっかく恵まれた環境にいるのですから遠慮せずに今は存分に周囲に頼ります。勤務前の朝の練習、すきま時間の練習など少しでも多くのことを吸収し、早くそれらを還元できるように日々奮闘しています。