コストコと業務スーパーのブラッドオレンジジュースの味は違うのか? 感覚にうるさい鍼灸師がテストしてみた

副院長の岡本です

鍼灸師って、指を使う仕事なので、指先感覚はまあ、一般の人よりも鋭いはずなんですよね。

じゃあ、他の感覚はどうなのか!?

ということで、味覚と嗅覚をテストする大会を開催するに至りましたので、現場の様子をレポートいたします。

世界一美味しい液体との出会い

会員制量販店として有名なコストコに、ブラッドオレンジジュースというものが売られています。


(Amazonでも買えますけど、割高…)

 

普通のスーパーで売っている濃縮果汁還元の100%ジュースではなく、ほんまもんのフレッシュジュースです。

イタリアで製造されたものを冷凍して日本に輸入しているもので、スペインにたびたび渡航し、現地のオレンジジュースを飲みまくっている栗原院長が太鼓判を押すほどの美味さです。

(スペインでオレンジジュース搾りにいそしむ栗原院長)

院長曰く「2本買っていないと後悔する」代物だそうで、先日それを正恵さんが買ってきてくれました。

どこかのブログで「世界一美味しい液体」という形容がされており、コダワリストの院長がそれほど推してくる商品ならば飲んでみる価値はあるだろうと思い、試飲したのです。

「これはすごい」

酸味と甘味がちょうどよい配分で融合していて、強い刺激がありません。

ヒラヒラとした細かな果肉のカケラが優しく舌を撫でます。まるではじめから人体を組成する液体であったかのように、違和感無く口腔内の細胞壁をそのままするりと通り抜けて体内に染み込んでくるような、大切なものとの再会を思わせてくれるような味。鼻に広がるオレンジの爽やかな風味。

イタリアの風の味。

僕、オレンジジュースは正直そんなに好きではなくて、オレンジジュースに限らず強い酸味のあるものがそれほど得意ではありません。

だから、「オレンジジュースとリンゴジュース、どちらになさいますか?」と尋ねられたら、ほぼ間違いなく「リンゴジュースで」と答えています。

その、筋金入りのオレンジジュース苦手っ子の岡本をうならせるとは、おそるべし、ブラッドオレンジジュース。おそるべし、イタリアの血。きっと彼らの血管にはブラッドオレンジジュースが流れている。

そんな素晴らしいジュースが、3本もある。

養気院の冷蔵庫には、世界一美味い液体が3リットルもある。

そんな安心感に支えられて、私たちは臨床を、セミナーの準備を乗り切っていたのでした。

彗星の如く現れたライバル

「最後の一本が、冷蔵庫の中にある」

それは私たちにとって心の支えであり、迫りくる別れへの前奏曲(プレリュード)でもありました。誰も「飲もう」と言い出さないまま、月日は流れ、冷凍庫の中で眠り続けるブラッドオレンジジュース。

永遠に続くかと思われたその膠着状態を打破するきっかけを持ち込んだのは、小堀くんでした。

「業務スーパーでブラッドオレンジジュース買ってきました」

その一声に色めき立つ栗原院長と岡本。

コストコは会員制スーパーですし、前橋までいかなければならないので、ややハードルが上がります。わたしは会員ではありませんし、コストコといえば量が多いものばかり売っているというイメージですから、自分にはあまり縁がありません。

正恵さんが買い物に行ったついでに買ってきてくださるおこぼれをひたすら渇望する、いわば天から戯れに垂らされる一雫の甘露を渇望する餓鬼の心境で、ブラッドオレンジジュースの降臨を待たなければならぬ身、それがわたしの人生。

それが、業務スーパーで手に入る?

神戸にいたころからさんざんお世話になっていた業務スーパー。(業務スーパーを展開しているのは兵庫県の会社なのです)

そんな、身近な存在である業務スーパーに、ブラッドオレンジジュースがあるとなれば大変なことです。ブラッドオレンジジュース風呂の支度をしなければならぬ。

しかしそこでひとつ疑問が。

業務スーパーのブラッドオレンジジュースは、美味いのか?

「世界一」に君臨するコストコのものと同等の水準をもつものなのか?

という疑問です。

それを検証すべく、われわれは今大会の挙行を決意したのです。

鮮血の利きオレンジジュース武闘会

普通に飲むだけでは面白くありませんので、目隠しをしてオレンジジュースのテイスティングをしてみることにしました。

出されたジュースを飲み比べて、どちらがコストコのもので、どちらが業務スーパーのものなのかを判定する、という試みです。

一巡目、栗原院長と岡本が目隠しをし、小堀くんが出題します。

手元に置かれたジュースを手探りで持ち、匂いをかぐわたしたち。

間髪入れずに口を開く栗原院長。

「あ、もうわかった。絶対合ってるわ。もう答えちゃっていい?」

匂いをかいだだけで、もう答えがわかるというのです。

本当に、ジュースに口をつけないまま回答を書き始めます。

「これで間違ってたらめちゃくちゃおもろいな」

と思い、心の片隅で不正解を期待する岡本。

わたしはさすがに確信がもてず、一口ずつ飲んでから回答を書きました。

結果、

両者とも正解!

令和元年も師走に入ったこの時期、今年一番のドヤ顔をする院長。

わたしも正解できて正直安心しました。

二巡目、先ほど出題者だった小堀くんへの出題です。そのまま同じような出題をしても面白くありませんので、選択肢を増やしてあげることにしました。

さっきまで飲んでいた黒烏龍茶を選択肢に混ぜる岡本。

目隠しされた小堀「これと、これっすか?」

岡本「んーん、これと、これと…これ

小堀「3択なの!?」

匂いをかいだ小堀くん。

「2択まで絞り込めましたw」

どうやら予選は突破できた模様。さっそく実食ならぬ実飲に入ります。

「こっち!」

気になる結果は……

見事正解!

急遽3択にされるという嫌がらせハードル上げも無事乗り越え、見事正解にたどり着いた小堀くん、さすがです。

結論:鍼灸師の指先感覚だけではなく、味覚・嗅覚も信用してよい!

パンにも合う!

 

ちなみに翌日、正恵さんにも同じチャレンジを課してみたところ、ハズしました。まあ、正恵さんは鍼灸師ではないですから、仕方ありませんねw

 

追記

コストコのブラッドオレンジジュースの世界一位の座はゆるぎませんでしたが、業務スーパーのオレンジジュースもとても美味しいです。濃さ、果肉の量が少し違うくらい。

世界二位の称号を与えるにふさわしい味です。業務スーパーにお立ち寄りの際にはぜひ、お試しください。