光山です。
7月から新しいスタッフがやってきました!
これで鍼灸師3人体制になりました。
私が養気院に勤め始めたのが、去年(2016年)の7月。もう1年になります。
私が入るまで、ブログで「養気院は鍼灸師一人でやっていく」と公言していました。当然ながら患者さんも院長の栗原一人だと思っています。
数年ぶりに来院される患者さんは、私の顔を見て「あれ?」と不思議そうにされます。先日も、受付で患者さんを迎えると「あれ?先生顔変わりましたか!?」と院長の栗原と間違えられることがありました。
鍼灸師が増えたことで、受け入れられる患者さんの枠が増えました。1人でやっていると患者さんを受け入れられる限界があります。新規の受付を制限している時もありました。予約の段階でお断りをいれるのは心苦しいです。
養気院の変化
スタッフが増えたことで、養気院には大きな3つの変化が起こりました。
①アトリエの完成
パソコン作業など、まとまった作業が集中してできる部屋が完成しました。
白を基調とした空間です。
ちょっと気分を変えて作業したい時に大いに役立っています。
②スタッフルームの改良
スタッフが増えたことで、スタッフルームに圧迫感が出ないようにしました。
机の配置や、屋根裏へと続くハシゴの改良。
前よりスペースをうまく利用できているため、広く感じます。
③施術室の増室
施術室が3つにりました。今までは2部屋で施術を行なっていたのですが、1つ空き部屋がありました。
活法(古武術整体)専用の施術室として使用していた部屋です。そこに新しくベットを置きました。
開院から10年以上経ちますが、まだまだ進化中の養気院。次はどこが変わるのか…それは改めて。
鍼灸師の心を動かすツボの再現性
養気院には患者さんの施術の他に大事なミッションがあります。それは、ツボの検証です。
鍼灸の専門学校で300穴以上に及ぶ数多くのツボを学んできました。しかし、その中で臨床でよく使っていたのは、10穴程度です。
「足三里は胃腸の症状に効果がある」と言ったように、「〇〇のツボは△△の症状に効く」と教科書には書いてありますが、効果をはっきりと感じることができるのは極わずかです。
そのため使わないツボが増えていきました。
養気院では、患者さんに鍼灸をする時、そのツボが体にどんな変化をもたらすのか、詳細まで観察するようにしています。ツボの位置もミリ単位で決め、その位置を記録しています。それを繰り返すことで、ツボの効果をしっかりと確認できます。
教科書を鵜呑みにせず、実際の施術の中で地道にツボの効果を確かめています。そのため、効果の再現性が高いのです。
去年、私が養気院に入る前、院長の栗原はツボの検証を一人で行っていました。患者さんは実験台ではありませんから、検証できる機会は極わかずかでした。カポス(東京の姉妹院)での合同研修などを利用して検証を繰り返していました。
私が入って(私が実験台になるので)検証のスピードはアップしました。さらに3人になったことで格段にアップしました。誰が検証しても同じ効果が出せることを証明できます。こうしてまとめたツボ情報は、セミナーで次々に発表しています。
地道な検証を重ねて出来たのが「整動鍼®」です。この技術を学ぶために全国の鍼灸師が集まってきています。実は私もその一人だったのです。
初めてこのツボの効果を感じたとき、「鍼1本でこんなに身体って変化するの!?」と、驚きました。ツボの可能性をもっと追求したいと思い、生まれ育った大阪を離れ群馬へと旅立つ決意しました。
効果が再現できるツボは、鍼灸師の心を動かします。改めて鍼治療のおもしろさとツボの可能性に魅了されてしまいます。