新入社員(いつまでそう名乗っていられるかなぁ…)の岡本悠馬です。
『鍼灸師のツボ日記』過去記事読破を目指す
院長の栗原が書いているブログ『鍼灸師のツボ日記』を最初から読んでいます。養気院が現在に至るまでの軌跡を知るためであり、栗原の考え方、治療スタイルの変遷を知るためです。
『ツボ日記』が始まったのは2004年です。わたしはその頃は大学生でした。鍼灸師になるなど、夢にも思っていなかった頃です。
記念すべき第1回の記事が投稿されたのは2004年10月17日
「あのときの自分はこんなことをしていたなぁ」などと、自身の思い出を振り返りながら、15年後に養気院と自分の人生が交わるまでのカウントダウンをするように、未来に向けて文章を読み進めていきます。
昔の記事を読んでいると、「若々しいなぁ」という印象を受けます。「栗原先生」ではなくて、友人や後輩を見ているような気になってきます。
今から15年前ですから、当たり前ですね。養気院もできて間もない頃です。栗原の希望と意気込み、そして不安や恐れがひしひしと伝わってきます。
養気院の建物も幾度かの改装を経ており、その一部始終も記録されています。
「ああ、昔はキッチンがこんなところにあったんだな」とか「玄関の風よけはこのときにできたんだ」とか、治療院が少しずつ今の形になってきた歴史を追体験しています。今、当たり前のように存在しているこの建物の壁、窓、床、すべてにいたるまで心を配ってデザインされていることがわかり、改めてしげしげと眺めてみたりもします。
過去記事をたどっていると、透明人間になった自分がタイムスリップして、「がんばれ、君はこれからビッグになる!」とか「そうか、そんな大変なことがあったんだね。でも大丈夫」などと、若きクリ助の奮闘を後ろから見つめているような気分になります。SF映画みたいですね。
長男のクリ太君の出産について詳細に書き綴った記事(「鍼灸師とお産」)を読みながら、思わず自分も手に汗を握っていました。こんど長男くんに会ったときに感動して泣いてしまうかもしれません。
今や「(株)活法ラボ(養気院とカポスの経営母体です)代表取締役」であり、「一般社団法人 整動協会 代表」、「一般社団法人 日本鍼治療標準化協会 理事」と、なんだかエライ感じのする肩書きが増え、養気院で臨床をこなしつつ、さらにはヨーロッパにも鍼の技術を教えに行ったりと、あちこちを走り回っている栗原ですが、当時はまだ今より時間にも余裕があったのでしょう。最近ではあまり書くことのなくなった趣味の話なども時折登場し、ほっこりさせられます。
忙しいことは承知の上ですが、そういうゆるいネタもまた何か書いてほしいものです。
スタッフブログはもっと自由でいい(はず)
さて、『ツボ日記』の姉妹版であるこのスタッフブログは比較的最近になって開設されたもので、ここで文章を書くことも社員の仕事のひとつです。
「ヘタなことは書けんなぁ」と、つい力んでしまいそうになりますが、『ツボ日記』の過去記事を読んでいると「なーんだ、なんでも書いたらいいんじゃん」と、肩の力が抜けます。
固くならずに、見聞きしたこと、感じたことを素直に書き綴っていこう、そうすれば、読者にとって、そしてこれから入ってくるであろう後輩にとって、何らかのヒントになるものが生まれるのではないかなと思います。無難であることだけを目指した「オギョーギの良い」文章に魅力は生まれませんから。
養気院の歴史を作る一員となれた嬉しさと、縁の不思議さをかみしめながら、これからもここに記事を書いていきます。
よろしければ、今後もわたしのおしゃべりにお付き合いください。