鍼灸師一年生のはるちゃん成長日記 32.患者さんが不安であることを忘れてはいけない

 

こんにちは!養気院の川﨑です。


先日、上の親知らずを抜いてきました。生まれてはじめての歯医者さんでの抜歯でした。

 

私は歯医者さんがとても苦手です。

痛いし、音も怖いし、機械も厳ついし、口の中で何が行われているか分からず不安だからです。

また、私は注射や痛みで血管迷走神経反射が起きやすく、それも怖かったので歯医者さんはなるべく避けて生きてきました。

そのうえ、子供の頃の生え変わりの時は自然に抜けるのを待っていたので、人に歯を抜かれる感覚が全く想像できません。

 

何が起きるのか分からないと怖い

 

実は12月末に親知らずが痛くなり歯医者さんへ行っていました。

「今日抜いちゃう?」と提案してくれたのですが、どれくらい痛いのかが分からずとにかく怖い!! ビビりまくって全力で拒否をして、1ヶ月抜くのを待ってもらいました。

 

歯医者さんではよくあることなのかもしれませんが「今日は薬を出しておくから、心の準備ができたらまたおいでね」と、私の恐怖心を受け止めてくださった先生に感謝です。

 

抜歯までの1ヶ月間、周りの人に感想を聞きまくり、ネットで体験談を検索しまくっていました。

「上の歯なら痛くないよ〜」とみんな口を揃えて言いますが、そんなの関係ありません。怖いものは怖い!!

とにかくすっごく不安でした。

 

安心をつくる声掛け

 

そして迎えた抜歯当日。まるで大きな手術をするかのような不安を抱えながら、いざ歯医者さんへ…

 

施術台に座るとより緊張してしまい「痛くないですか?」「音は響きますか?」「何分くらいで抜き終わりますか?」と、直前まで先生に質問攻めをしてしまいました。我ながら往生際が悪いです…

そんな私に呆れることなく、優しくうなずきながら1つずつ質問に答えてくれたので、少し不安が和らぎました。

 

そしてついに抜歯の瞬間。

「抜くのに3分くらいかかるかな〜。歯医者さんの3分は長いよ〜」なんて言われたので身構えてしまいましたが、実際は1分もかからず抜き終わり、痛みも腫れもなく無事終了。

治療中は「鼻から大きく息を吸って〜〜、吐いて〜〜」とずっと声をかけてくれていたおかげで安心できました。先生ありがとう!

 

終わった〜!!解放感がすごい!頑張った自分!

 

そして何より、とても上手な先生でした。

 

施術中の声掛けだけではなく、事前に迷走神経反射が起きやすいことを伝えた時に、アドバイスをくれたのも安心しました。

歯科治療中は横になっているため迷走神経反射は起きにくいこと、血糖値が低いと治療中に気分が悪くなってしまうかもしれないため、直前にジュースなどを飲むと良いと教えてくれました。

緊張はしましたが、その後も気分が悪くなることはなく無事に帰宅できました。

 

残りの3本も抜く時は同じ先生にお願いするつもりです。

できれば抜きたくないですが…

 

ちなみに、抜歯後の腫れにも鍼治療は効果的だそうです。

鍼ってすごい!!

次回以降もし腫れてしまった時は、ビフォー・アフターの写真を投稿するので楽しみにしていて下さい。

皆さんも抜歯後の腫れが引かなくてお困りの際はぜひご相談下さい!

 

患者さんが不安であることを忘れない

 

「鍼初めてなんですけど、鍼って痛いですか…?」

受付にいると、初診の患者さんにこのようなことをよく聞かれます。

 

鍼を受けたことがない方は「鍼って痛そう」「何だかこわそう」と思われている方がほとんどだと思います。

今回私自身の歯医者さんで感じた不安や恐怖はきっと、初めて鍼を受ける方の不安と似ているのかもしれないと思いました。

 

鍼を受け慣れているとつい忘れてしまいそうになりますが、患者さんが不安や恐怖を抱えながらも勇気を出して「鍼灸院に行く」と決断してくれていることを、私たち鍼灸師は忘れてはいけないなと改めて考える機会になりました。

また、施術中の声掛けを徹底することで、患者さんの不安を和らげることができるんだなと、自分が患者になって実感することができ、声掛けの重要性を再認識することができました。

 

患者さんが常に不安であること、そして、今回自分が患者として感じた不安を忘れないようにしていきたいです。

 

それでは、また来週水曜日に更新します!

ありがとうございました。

 

川﨑遥香