「ピョンっ」に悪戦苦闘 念願の活法初受講

 

こんにちは!

新入社員の吉岡です。

 

整動鍼という栗原院長が創案した鍼の技術がきっかけで養気院に入社した僕ですが、実は栗原院長はもう一つ治療技術のセミナーを行っていて、今回その技術を学びに品川にある姉妹院のはりきゅうルームカポスにいってきました。

 

その技術とは、活法というもので、起源をたどると、なんと戦国時代から伝わる手技療法なんです!

 

活法には反対の技術もあり、それは殺法といいます。

殺法は古武術として現代に伝えられている武術で、活法は医術として用いられてきたもの。

 

戦国時代は武術の腕で生死が決まる時代だったため、人を殺める殺法、蘇生を目的とする活法、2つの相対する技術が生まれたんだそうです。

 

学生時代に初めて整動鍼セミナーを受けたときから活法セミナーの存在は知っていましたが、鍼灸の専門学校に通っていたため、まずは鍼を極めたいと思い受講はできていませんでした。

 

ただ、整動鍼のセミナーに参加している他の受講者さんに「鍼が苦手な患者さんもいるからそういうときに使えて、すごく役に立つよ!」と勧められていたため、気になっていました。

 

僕の友人にも「鍼は怖い」と言う人もいて、いつかはやりたいなーと思っていたので、今回念願の初受講でした。

 

活法のセミナーは全7編あり、今回はその中の「骨盤編」というものでした。

全55ページの内容を2日間に分けて朝から夕方までみっちりと行います。

 

55ページって聞くと、読み物であればかなり少ないページ数だと思いますが、セミナーのテキストで考えるとかなり多いんです。

 

ただ、内容をテキストでさら〜っと眺めると、文字はそれほど小さくないし、イラストなどもあるので、見た感じはすぐに終わりそうです。

 

難易度も、治療では道具は全く使わないのでおそらく難しくないだろうと思っていました。

 

だがしかし! いざセミナーを受けると、もともと持っていたイメージは一瞬で覆されます。

 

「技一つ一つが難しい」

 

簡単だと思っていた活法の何が難しいのか?

それは、技をかけるときに無駄な力を入れてはいけないという点でした。

 

術者側に無駄な力が入ると、相手の体にも力が入ってしまい、うまく技をかけることが出来ません。

 

毎回技のかけ方を院長が前で解説してくれて、とても簡単そうに見えるのですが、実際にやってみると本当に難しいんです。

 

やった技の中で僕が本当に苦手だったのが、「ピョンっ」という擬音が入る技でした。

 

・・・

 

「ピョンってなんやねん!」 と思う方も多いはず。

 

この音は相手の足を引っ張る感覚で、「ピョンっ」が出来て初めて技が完成します。

 

相手の足を引っ張って抵抗をかけ、そこからさらに瞬間的に引っ張るのですが、瞬間的に引っ張るときには抵抗はかけたまま引かなければなりません。

 

どうしても、「ピョンっ」のときに力が抜けてしまい、常に指摘されていました。

 

ほかにも、相手の足を支える手に力が入ってしまったり、色んな場面で力みが出てしまい、相手に不快感を与えるきっかけを作ってしまいました。

 

今回活法を学んで出来たこと、出来なかったことがたくさんありました。

しかし、どの技も完成のイメージは出来ているので、研修期間で身につけていきます。

技以外のところでもこれからに役立つところがいくつもあったので、今後さらなる練習を重ねて成長していけるようにがんばります!