新しい理論の登場―肩こり治療の答えはここにあり!?

こんにちは!

新入社員の吉岡です。

 

痛いところにするだけが鍼じゃない

 

今まで受けたことがあった鍼治療は痛いところ、凝っているところに鍼をする、というものばかりで、なんとなく痛みが取り切れなかったり、すぐに症状がもとに戻ってしまうということがよくありました。

しかし、初めて姉妹院のカポスで受けた治療は、症状のある点から離れたところに鍼をしたり、打つ本数が少なかったり、と今まで受けたことがあるものとは全く異なりました。にも関わらず症状はすぐに良くなってしまい、本当に衝撃的なものでした。

首が凝ってるのに手に鍼!?足にも!!?

なんで、そんなところに鍼をするんだろうな〜とずっと不思議に思っていました。

 

新しい理論の登場

そんな疑問の答えが今回のセミナーで習った「連動」にありました。

僕が以前にこのシリーズを受けたのは、専門学校2年生のときです。今回はプロになって初めての受講です。

それは整動鍼というもので、栗原院長が創案した鍼の技術でした。院長は定期的に鍼灸師向けのセミナーを行っています。

今回僕が受講したのは、基礎が終わった人が受ける応用的な内容でした。

この整動鍼では「連動」という考えがとても重要になってきます。

この連動とは、どこかのツボを刺激すると、それに対応したツボに変化があるということで、首のコリをとるために背中のツボや、足のツボに鍼をしたりします。ツボによってはこの連動が何個もあるんです。

基礎まではAのツボに鍼をしたらBのツボに変化が起こる。Cのツボに鍼をしたらDのツボに変化が起こる。というように一方向に伝わる連動か、Aのツボに鍼をしたらBのツボに変化が起こる。Bのツボに鍼をしたらAのツボに変化が起こる。というような両方向の連動かのどちらかでした。ツボ2つの関係なのでまだそんなに難しくないですよね。

まるで恋愛の片思いと両思いのような、可愛いものでした(決して簡単ではありませんが……)

 

それが応用になると急に難易度が上がり、連動が複雑になります。

浮気をし始めて、色んな所に気が行っちゃうんです。

本当にこの上の図のような感じです。

 

A子ちゃんからBくんへ、そしてB子ちゃんはCくんへ浮気をするんです。

かと思いきや、CくんはA子ちゃんにいっちゃったりして三角関係や四角関係じゃ収まりません。

 

「勘弁してくれ〜、そんな複雑なの嫌だ〜」

 

特に今回の連動思考編では、この関係が色んな所に広がっています。

テキストを読み込んで内容の理解をしなくてはなりません。

複雑な関係は嫌いです。

 

肩こりマスターへの道

 

連動思考編の大きなテーマは肩コリにあります。

 

多くの人が一度は感じたことがあるであろう肩コリですが、マッサージしてもなかなか取りきれない奥に潜んでいるコリもありますよね?

そんな厄介なコリをやっつけていくのに使うのが、今回の連動思考編です。

肩こりというとかなり広い範囲を指す患者さんが多く、「そこは背中なんじゃないか?」ということも少なくないと思います

症状が広い範囲にわたるため、どこから治療していけばいいのか迷います。そういったときに使えるのが今回の連動思考編です。

 

肩こりの原因を広い範囲で探して、その原因をツボとして定めたのが今回の内容です。

最も苦労したのが、肩甲骨の内縁、首から肩にかけてのツボを探すことです。

この2箇所だけでツボが17個もあります。

そしてこの17個のツボそれぞれが他のツボと連動しているんです。

まずひとつひとつのツボを探すだけでも大変なのに、それが他のツボとつながっているとなると、考えることが多くて本当に大変です。

ただ、肩こりに悩む患者さんは非常に多く、今回の内容は本当に重要で、即マスターする必要があります。

 

とにかく反復

数え切れないほどの連動で脳内はパンク寸前。

連動思考編は複雑な連動ゆえに、頭がパンクしそうになります。

前回この連動思考編を受けたときは、正直、ついていけず頭の中はポカーンとしていました。

ただ、今回2回目の受講で、前回よりもついていけた気がしています。

実技の練習でツボを取るときも前回よりも正確に取れていたり、特に嬉しかったのが、今研修でやっている内容が出てきたときに自信を持ってできたことです。

同じ内容を繰り返し行うことがいかに大切なのか身にしみて感じました。

今回のセミナーも複雑な内容ではあるものの、今までの内容が派生している部分が多かったりするので、他の基礎編や、応用編の内容を復習して整動鍼の理解を更に深められるようにしていきたいです。