このツボの意味は?-熟練の鍼灸師の質問で鍛えられる実践力

盆栽鑑賞大好き新入社員の山崎です。

今週も日・月曜日を使い、院長栗原が代表を務める整動鍼セミナーに運営補助兼受講者として参加してきました。

院長の技術を身につけようと、毎度全国各地から鍼灸師が集まるセミナーです。

 

今週行われたセミナーは整動鍼セミナーの中でも、熟練者が集う内容です。熟練者ならではの視点や実際の臨床現場の話しなど、いろいろと勉強になりそうな話を聞くことができそうな予感です。

質疑応答は自分にない視点を学ぶ絶好のチャンス

セミナーは初日から質問の嵐でした。

「このツボの意味は--」「力が入らないという症状はどうすれば--」などの前のめりに畳み掛けてくる質問をバシバシ捌いていく院長栗原を見ていると、百人組手のように見えてきました。質問が出るとセミナーテキストには載っていない細かい解説や補足説明などが引き出され理解度が深まるので、凄まじい質問の量にハードそうだなと思いながらも、もっと質問が来ないかと思ってしまいます。

質疑応答はどれも勉強になるものばかりでした。

「しびれと動きにくさがある時は、順序としてどちらから先にアプローチしたほうが良いのか?」

「肩こりによる頭痛と、のぼせによる頭痛でのツボの使い分けはどう考えるか?」

など。

実践的な質問は、自分にはない視点でツボのポテンシャルが引き出されるので非常にありがたいです。「肩とお尻のツボはそうやって使い分けるのも良いな!」と治療技術の発展になるものもありましたし、いずれ自分が壁にぶつかったときの突破口になりそうな内容もあったので良い収穫ができました。

和やかな雰囲気で患者さんを迎えるコツを交流会でつかんだ

セミナーは2日間に渡って行われ、初日の終わりには「たべたりのんだり会」という交流会があります。好きなものを買ってきて、食べたり飲んだりしながら受講者同士がワイワイ交流するゆる~い時間です。

過去のハプニングを笑ったり、久しぶりの再会を噛みしめたり、鍼灸師としてだけでなくひとりの人としての側面と接することができるので、この会がとても好きです。今回は既婚者の馴れ初め話や結婚願望など恋話のような話題が盛り上がり、少し学生の気分を思い出しました。

会を通じて打ち解け合えることで、わからないことも気軽に聞けますし遠慮も薄れるので、2日目は初日よりも一段と楽しく感じます。

鍼灸治療では患者さんとの円滑なコミュニケーションが大切です。

思わず「〇〇コミュニケーション術」のようなノウハウのテクニックに手を出したくなりますが、たべたりのんだり会のゆる~い交流を思い出すと、和やかな雰囲気で患者さんを迎えたいなという想いが強くなります。

特に初診では、多くの患者さんが緊張すると思います。その際に、緊張を無理に解そうとせずに、優しく和やかに迎えられるよう、そして初診よりも2診目、2診目よりも3診目と、患者さんが打ち解けていけたら良いなと思っています。