鍼灸院の思い出はフィルムに宿る

院長の栗原誠です。

あけましておめでとうございます!

私の特技の一つにシート貼りがあります。制作は専門の業者さんに発注しているのですが、貼り作業は自分でやっています。院内すべて私の手でやりました。この施設ができたのは2003年です。19年前になります。エントランスのシートは初期の頃に手を加えてから現在までほとんど変わっていません。記憶が正しければ、現在は二代目です。

養気院のエントランス

さすがに年季を隠しきれなくなって来たので、昨年末リニューアルを決意しました。実は、すでにロゴが新しくなっていて、道路側に立てている看板のデザインも昨年11月に新しくしています。

これがその時の様子です。小雨だったのですが、職人さんが予定通りに来てくれました。ありがたいです。しかも、めっちゃ仕事が速くて2〜3時間かかると予想していたのですが1時間くらいでさっと終えてしまいました。プロですね〜。

ビフォーがこれ。

 

で、新しくなったのがこれ。

違い、わかりました?

マイナーチェンジですから気が付かれないくらいでちょうどいいのです。初めて来院される方には「緑の看板を目印にしてくださいね」と案内しているので、見た目が変わりすぎないように気をつけました。

 

クルマを走らせているとこんな感じ。違いに気がつく人は絶対にいません。

ちなみに、こんなふうに変わりました。ロゴ(書体)だけでなくマークも色合いを変更しました。

さて、話をエントラスに戻します。

最初にしなければいけないのが、シートを剥がすこと。用意したのはこれ。

フィルムがふやけて剥がれやすくなります。
しかし、フィルムが硬化していてパリパリしてしまってなかなか剥がれません。

 

そこで用意したのがドライヤー。シートを温めながら剥がしていきます。しかし、剥がす作業が難航し作業時間は3時間を超えました。

 

日がすっかり沈み、妻の正恵もがんばっています。ちょっとでも糊が残っていると仕上がりが悪くなるので、なんだかんだで1時間くらい費やしました。

さて、ここからが本番です。

あらかじめ用意していたフィルムを用意します。私の要望に合わせて悠馬くん(岡本)がネットで注文してくれました。こんなシマシマ模様です。

 

広げるとこんな感じ。

 

次はドアのガラスのサイズに合わせてカットします。よくあるカッティングシートだと、貼ったときに少し伸びるので、若干短めにしておかないと余まります。このフィルムは伸縮性がないので、マイナス2mmとすることにしました。

 

ようやくフィルムの位置合わせです。マスキングテープでマークしておきます。覚悟はしていたものの、ここまで長かったぁ。外は真っ暗。

 

写真を撮る余裕がなかったのですが、中性洗剤入の水スプレーをつくって接着面に噴霧します。こうしておくと、接着面がガラスにくっつかないので、ガラス面でフィルムの位置を調整することができます。ガラスの上でヌルヌルと動きます。

位置がしっかり合ったら水抜きです。専用のヘラで水を逃していきます。水がなくなると、フィルムの接着面とガラスがくっつくので動かなくなります。気泡が残るかどうかは、このヘラ作業で決まるので手が抜けません。

 

片面完了! そして同じ要領で残りの半分を終えました。

 

仕上げは、ロゴの張り替え。ドアの外側に貼ってある旧ロゴを剥がします。シートの面積が小さいのでラクでしたが、ヘトヘトになっています。

 

 

この作業はめっちゃ早かったです。一晩寝かせて白いフィルムを剥がせば完成です。

翌日、慎重に台紙を剥がしました。

完成です。新年の初日の営業にギリギリ間に合いました!
達成感が半端ないです。

ブログネタになったけど、今回は作業ボリュームが多すぎました。
次は業者さんに任せよっと。