【第1回 活法ラボ遠足のレポート】スバルの工場見学

(院長によって)筋金入りのクルマ大好き人間(に改造されつつある)岡本です。

先日、「第1回 活法ラボ遠足」を開催しましたのでご紹介します。

「なんで遠足をするのか」って?

僕がみんなと遊びたいからに決まっているじゃないですか。

「大人の社会見学」というものが、すでに世の中に定着しています。乗り物がソコソコ好きなわたしは、前々から工場の見学、とくに自動車工場の見学に興味がありまして、行ってみたいなと思っていたのです。

養気院のスタッフ紹介にも書いてありますが、院長はクルマが大好きで愛車もMT車という徹底ぶり。わたしは運転免許証こそ持っているものの、神戸にいた頃は電車移動が主で、あまり運転をする機会はありませんでした。

「クルマは一人に一台が基本」という自動車社会の群馬にやってきてからはそうもいっていられないので、クルマに乗るようになりました。そうすると、やっぱり運転が楽しくなってきて、前よりももっとクルマに興味を持つようになってきたのです。

院長の次男くんも、すでに愛車を所有しています。

 

群馬は道が広くて駐車場もゆったりとしたスペースを取っているところが多いので、運転にそれほど自信がなくても快適にドライブできます。そういったことも、運転好きになった要因ではないかと思います。

奇しくも群馬県は自動車メーカーのスバル発祥の地。

それを知って、

「もしかして、一般向けの見学も受け付けているのでは?」

と考えて調べてみたところ、本当に受け付けているのを見つけ、入社間もない3月にメンバーを誘って申し込んでいたのでした。

今回の参加者は、栗原夫妻と次男くん、章代さん、そしてわたしです。

なんでも、群馬の小学生はスバルの工場に見学に行くのが定番だそうで、スバル巡礼は上毛かるたの暗唱とともに、群馬県民として避けては通れない通過儀礼でもあるのです。

院長にとってはは30年ぶりのスバル訪問となりました。

月日はあっという間に流れ、やってきた5月16日、きれいに晴れたお休みの日となりました。

養気院からスバルの見学施設がある「スバルビジターセンター」までは車でわずか30分の距離にあり、ちょっとしたお出かけにはもってこいの場所です。

スバルビジターセンターはスバルの矢島工場の一角にあります。

この看板(?)のデザインがいたく気に入ったらしい栗原院長。

「シルバーの壁の上にあえてシルバーのロゴってのがいいねぇ」

と、しきりに称賛しておりました。相変わらず見ているところがヘンです(褒め言葉)。

ちなみに、院長もかつてはスバリストだったそうな。

きれいな芝生が敷かれている中に、ジェット機の練習機とスバルのクルマが飾られていました。

 

ビジターセンターのロビーでは、大きなSUBARUのロゴと、前進である中島飛行機をイメージさせる翼のオブジェが出迎えてくれました。

 

そして、群馬といえば……

そう、群馬のゆるキャラ「ぐんまちゃん」ですよね〜!

「なぜ自動車工場にぐんまちゃんが……」と思ってはいけないのです。なぜならここは群馬県だから。

 

オリエンテーションルームで自動車ができるまでの工程を映像で見せていただいた後は、いよいよ実際に工場に入って見学します。

というわけで、ここからは写真がありませんので、わたしのうろ覚えイラストをお楽しみください。

 

街中を走っているスバルの車(のかなりの部分)がこの工場で生産されています。

ぐるぐる巻きにされている鉄板が伸ばされ、プレス機を通ると、車のボディになって出てきます。それをロボットが溶接し、塗装し、エンジンなどの部品を組み付けていき、検品する、という流れなのですが、その規模の大きいこと。世界中に輸出しているのですから当たり前ですね。工場の広さは東京ドーム○○個分、という説明を聞いた気がしましたが、忘れちゃいました……

ずらりと、まるでスーパーマーケットの商品のように大量に並べられた車、その多くが左ハンドル車です。いまではほとんどが外国向けの製品だとのこと。

見学自体は工場の天井近くに渡された通路を通り、作業場を見下ろすかたちで進んでいきます。上にいるからといって油断してはいけません。ロボットがバチバチと火花を立てて溶接作業をしていますので、結構な迫力があります。透明なビニールのカーテンで防護されているエリアもありました。

列を作って非日常の空間をぞろぞろと歩いていく様は、まるでディズニーランドやUSJのアトラクションの順番待ちのようでした。天井に吊るされて近づいてくる自動車のボディに思わず乗り込みたくなります。うっかり乗ってしまったら塗料のプールに沈められてピカピカに塗装されてしまうので、駆け出そうとする自分の足を必死で押さえ込みました。

ホコリが混入したりしてはいけないので、塗装の工程はみられません。塗装も何層にもわたって塗料を塗り重ねる工程を経るので、一度見てみたいプロセスですが、仕方ありません。

工場から出た後は、ショールームで歴代の名車を見学し、スバルが取り組む安全技術についても紹介を受けました。

 

「機械遺産」にも認定された量産型軽自動車、スバル360。涙なしでは見られない開発秘話は、NHKの「プロジェクトX~挑戦者たち~」にも取り上げられました。

「中島みゆきが歌うテーマ曲『地上の星』の ♫風の中のス〜バル〜♪ というフレーズは、スバル車のことを指している」

という嘘トリビアを思いつきました。

嘘トリビアなので、嘘です。

院長の次男くんも興味津々で眺めています。彼も父親の血を引いて、相当のクルマ好きに育っています。

 

ミニカーやラジコンなどの、おもちゃに惹かれている様子でした。ちょうどいいサイズだものね。

 

こういう工業製品の製造過程を見聞きしていつも思うのは、月並みですが

「とてつもない試行錯誤と工夫を積み重ねて、産業というものは成り立っているのだな」

ということです。(もう少し独自の視点で鋭く気の利いたことの言える才能を持ってこの世に生まれてきたかったです)

自分もそれなりにアタマを使って仕事をしているような気でいても、ここまでのことをしているかと問われれば、口ごもってしまわざるを得ません。

もちろん、産業界における創意工夫と改善の歴史は一人の手によるものではなく、無数の人の知恵によって積み重ねられてきたわけですから、自分ひとりのアタマとそれを比べて勝手に落ち込んでも仕方ないのですが、

「人間にはここまでのことができるのだから、自分ももう少しうまくできるようになるはずだよな」

と考えてしまいます。

そして感じるのは、

「本当の奥深さはやはりその道にいる人でなければわからないのだろうな」

ということです。(普通すぎる感想ですみません)

 

短時間で現場を見学して感じられるのは、ほんの表層部分でしかありません。クルマづくりの本当の難しさ、面白さという部分は、実際に中でやっている人でなければ感じることはできないでしょう。それはどの分野でも同じで、パッとやってきた素人がその深淵を理解することは不可能、とは言わないまでも、かなりの困難があるでしょう。

そういった奥深さと難しさがあって、世の中は表には出てこない面白さに満ちている。

自分はその0.01%も知ることがなく生きているのだということを思い知ります。だから、面白さとか、何かを深めていくことの歓びというものは、自動車のような花形産業だけでなく、どこにでも存在しています。

「面白くない」「退屈だ」と感じてしまうのは、自分にそれを感じ取るセンサーが備わっていない、あるいは失われてしまっているだけなのでしょう。そんなことを考えていました。

 

最後に、メンバー全員でスバルのエンブレムと、ぐんまちゃんの前で記念撮影をしました。

スバルのみなさん、ありがとうございました!

 

「なぜ、ぐんまちゃんと一緒に撮るのか?」って?

それは、ここが群馬県だからですよ。

 

おわり

 

スバルビジターセンターでの見学は、下記のサイトから申し込みが可能です。

少人数でも受け付けてくれますので、ご関心のある方はぜひ訪問してみてください。

https://www.subaru.co.jp/csr/factory-tour/