活法ラボ(養気院)で実現したいこと(1) ―高い技術を身につけたい

新入社員の岡本です。先日、プロフィール写真を撮影してもらいました。

社長からの宿題

入社前に栗原から宿題をもらっていました。

「活法ラボ(養気院を経営している会社です)で実現したいことを発表してください」

というものです。

鍼灸だけではなく、やりたいことがたくさんあって、養気院にやってきました。ここにはそれができる環境があります。

何回かにわけて、それをここで発表していきたいと思います。今日はその第1回です。

 

高度な鍼の技術を身につけたい

「鍼が上手くなりたい」

「どんな症状にも対応できるようになりたい」

「自信をもって治療にあたれるようになりたい」

 

鍼灸師なら誰もが思うことです。

自分が「この人」と見込んだ人のもとで働き、薫陶を受けながら高いレベルの治療技術を身につけられるということは、鍼灸師にとっては福音にほかなりません。

 

整動鍼を選んだ理由―科学と相性が良い

養気院院長の栗原誠が創案した「整動鍼®」という技術体系は、その効果はもちろんのこと、再現性がきわめて高いことを特徴としています。

同じようにツボを取り、同じように鍼を打てば、誰でも同じことができます。活法ラボが運営するツボネットというサイトでは、全国で実践者がその効果を公開しています。

鍼灸のようないわゆる「東洋医学」では「この道ウン十年、ひたすらに修行してやっと体得できる、玄妙なる境地」のような上達の過程がイメージされると思いますが、整動鍼では、免許取り立ての鍼灸師でも「この道ウン十年」をあっさりと抜き去ることができます。それは「再現性」が担保された技術であるからです。

わたしたちが算数や数学を勉強するときに、いまさら筆算のやり方や2次方程式の解法を発明したりする必要はありません。化学をやるときに元素を発見する必要もありませんし、物理をやるときに万有引力の法則を発見したり、相対性理論を証明する必要はありません。

飛行機を操縦しているパイロットは、その人が天才だから空を飛べるわけではありません。

コンピュータを使っている人は、その人が天才だから1秒間に数十億回の計算ができるのではありません。

先人による試行錯誤を受け継ぎ、それを少しずつ積み上げていく形で、科学というものが発展してきました。

科学とは「同じ条件下なら誰がやっても同じ結果が出る」という再現性を重視します。それにより、後の時代に生きる人は、先人の業績の上に積み重ねをしていくことができます。

整動鍼は、そのような科学の営みと相性が良いようにデザインされた技術です。天才ではない普通の鍼灸師であっても、一定の手続きを踏むことで、達人級の成果を出すことができます。

既存の枠組みにとらわれることなく、ありのままに観察して、普遍の法則を導き出す――言葉にすると簡単ですが、その過程にどれだけの時間と努力、エネルギーが費やされたかと思うと、気が遠くなります。

その営みのなかに身を投じ、鍼の技術を高いレベルで身につける。欲を言えば、その発展に少しでも何らかの業績を積み上げることができれば……というのがわたしの目標です。

 

 技術より、大切なものがある

わたしはここに来る前は自分の治療院をもっていました。

「治療院を閉めて別の治療院のスタッフになる」と言うと、多くの人から「また修行するの?」とたずねられました。

この世界では一般的に、「治療院に勤める=独立までの準備期間」として位置づけられます。

本当に修行が目的ならば、わざわざ治療院を閉める必要はありません。

幸いなことに、整動鍼の技術はセミナーという形で公開されおり、お金と時間を使えば、誰でも身につけることができます。

技術だけが狙いなら、「セミナーで技術を身につけて、自分の治療院でそれを活用していく」というのが最も効率的なやり方でした。売上は全部自分のものになりますし、仕事も自由に行なえます。

もちろん、活法ラボに雇用されれば、お金をもらいながら、整動鍼の創始者である栗原から直接教えを受けることができます。治療院経営のノウハウも学びとることができるでしょう。「独立して成功する」という目標があれば、確かにここは申し分のない環境があります。

しかし、わたしがここにやってきたのには、技術でだけではない理由があります。

今回、「活法ラボ(養気院)で実現したいこと」の1つ目に「高い技術を身につけたい」ということを挙げましたが、これは養気院で鍼灸師として働く以上は当たり前のことであって、最終目標ではありません。

わたしは、個人では決してできないことがしたくて、養気院にやってきました。

 

第2回につづく