こんにちは!
新入社員の吉岡です。
5/11木曜日にイスラエル医師団より栗原院長が講習の依頼を受け、東京都渋谷区にて講習会が行われました。
技術向上のために、日本では定期的に技術セミナーを行っている院長ですが、数年前から鍼灸の発展のために、海外での活動に力を入れており、すでにスペインでセミナーを行っていて、現地の方々から高い評価を得ています。
そんな海外での活躍もあり、今回イスラエル医師団より講習の依頼を受けました。
今回のこの講習会、僕は開催される一週間前までは参加予定ではなかったんです。
もともとは、レクチャーをする院長、そして何より今回はお相手が海外の方々だったため、英語が必須でした。なんと、うちの鍼灸院には英語が流暢に話せるスタッフが二人もいるんです。
テキストから講習中の会話まで、全部が英語です。
英語が話せる鍼灸師……かっこいいな。
(ちなみに養気院の岡本副院長は中国語通訳の資格を持っている本物の通訳なんですよ)
そんな感じで、通訳役を優先する布陣だったため、僕はメンバーには入っていませんでした。
しかし、こんな経験なかなかできることじゃないと思い、ダメ元で院長についていってもいいか尋ねたところ、二つ返事で「いいよ!」承諾してくれました。本当に感謝しています。
英語ができない僕はできることは限られていますが、できることを全力でやります。
日が迫るにつれてスタッフルーム内にも緊張感が漂っていて、他のスタッフも資料作りや、講演の構成づくりに追われていました。
講習会当日
会場となったのは、渋谷駅とつながっている駅ビル「マークシティー」の14階。
14階から下を眺めると渋谷の街が一望できます。
普段こんなに高いところに登ることはなく新鮮な景色だったので、ずっと外を眺めていました(笑)
少し早めに到着したので一時間ほど待ち、講習前の最終確認を行いました。
準備中のやり取りは全て電話やメールで行っていたため、相手の顔や雰囲気などは全くわからない状態でした。また、相手方がどんな経緯で日本に来たかもはっきりしていなかったので、開始前は不安でした。
僕は今回撮影がメインでかなり気が楽でしたが、他のスタッフは気が気ではなかったと思います。
予定時刻になるとイスラエル医師団が到着。
合計18人の医師たちに対して、鍼灸のセミナーが始まりました。
今回の内容は、座学1割実技9割というような形でかなり実技に重きをおいていて、合計で3時間の内容でした。事前に送られてきた参加表には脳外科や内科、精神科など様々な分野の医師の名前が書かれており、そういった医師たちは日本の鍼灸に対してどれだけ興味を持って聞いてくれるのか、とても気になっていました。
開始早々、18人全員が用意された資料に目を通し、そして、院長の話を聞いている様子を見て、今回の講習会に対して意欲的に参加してくれているのだなと感じました。
院長は普段の臨床の合間を縫って講義の準備していたため、序盤で行われた座学の内容を、難なく英語でこなしていきます。「本当にすごい人だな〜」と改めて感じました。
そして、20分ほど座学を行ってから大本命の実技です!
イスラエルの方々は鍼を見るのは初めてのようで、医師が普段使っている注射針との違いに興味を持たれていました。
「どのくらいの深さまで入れるの?」ということを特に気にしていましたね。
実技では主に肩コリ、腰痛に関する内容を用意していて、参加者の方で症状のある方に院長が鍼をしていくという流れで進行していきます。
お医者さんだからか健康的な方が多いようで、「Not pain…(痛みがなくて…)」という方が多く肩コリ、腰痛に関してはなかなか症状のある方が見つかりません。
そこで院長が動きます。
「他の症状でもいいよ」
この言葉を聞くと、「この症状もできる?」という方が何人も出てきて、テキストにはない内容をアドリブではじめました。アドリブなので、英文は用意されていませんでした。
「これは大丈夫なのか!?」と一瞬思いましたが、心配ご無用。
二人が大活躍です。栗原院長が日本語で説明した内容を瞬時に英語に翻訳します。
飛んでくる質問にもチョチョイのちょいで返答しちゃいます。小堀さんと楠さんの活躍はとんでもなかったです。
医師団の方々から出てきた質問の内容も、呼吸器のこと、神経のことなどおそらく自分の専門分野について気になって聞いているんだろうと感じました。
鍼をする前と後の表情の変化や、お互いで話し合っているときの真剣な表情を見ていて、ささやかながら今回の講習会に携われた身として、とてもうれしかったです。
今回の講習会は確実にこれからの鍼灸業界にいい刺激を与えると思います。
日本の鍼灸がこれから海外でもさらに注目されるように僕もこの会社で精一杯努力していきます!
最後はみんなで「はいチーズ!!」