廉くん、今までありがとう

副院長の岡本です。

4月末をもって、養気院の姉妹院である「はりきゅうルーム・カポス」の佐藤廉副院長が退職しました。

 

社内では「廉くん」と呼んでいますので、ここでもそう呼ぶようにしましょう。

廉くんはわたしより半年ほど早く入社し、養気院で研修を受けておりました。わたしが養気院に入ったときには研修は終盤に入っており、1ヶ月ほど一緒に勤務しました。

廉くんと直接知り合う前に、facebookのアカウントを見たことがあったのですが、そのプロフィール画像が、「漫画エフェクトアプリ」みたいなやつで集中線がガッツリ入った勢いのある画像だったので「押しの強い暑苦しい感じの人かもしれない」という先入観がありました。

これ。やっぱりこわい。なんか効果音みたいなん入ってるし。

ちょっとびびっていたのですが、直接本人に会ってから受けた印象は、「大人しくておだやかそうな人だな」というものでした。

印象どおり、廉くんはおだやかな人柄で、自分から目立ちにいくようなことは全然しません。

一方で、技術にかける情熱はすごいものがあり、栗原院長が主催するセミナーなどで顔を合わせるときには、いつも院長に施術についての疑問をぶつけたり、合同研修で養気院に集まったときも、養気院のカルテをチェックするなどしていました。

わたしが入社して間もない頃に行った、社員インタビューも一度見てみてください(スマホだと若干読みづらくて申し訳ないですが)。廉くんの内面に燃える熱い人柄がわかる内容です。

活法ラボ社員にインタビューしてみました!(2)―佐藤廉(前編)

活法ラボ社員にインタビューしてみました!(2)―佐藤廉(後編)

カポスでは、廉くんひとりだった時期が長く、栗原院長が採用・育成に苦戦していたときに、ひとりで(金曜日は栗原院長が登板していましたが)カポスを支えていてくれました。ときどきカポスの予約表を見てみると、朝から晩までみっちりすきまなく埋まっていることも珍しくありませんでした。本当に苦労していたのだと思います。

わたしがまだ養気院で臨床を始めて間もない頃、行き詰まりを感じて悩んでいた時期がありました。

カポス着任直後からバリバリ患者さんを診ていた廉くんのやり方が気になって、「廉くんはどうやっているんだろう」ということが知りたくなりました。そこで、院長にお願いし、一日だけカポスに行って廉くんの仕事ぶりを見学させてもらう機会をもらいました。

行ってみて驚きました。

鍼一本で瞬く間にあらゆる症状を完治させ、弁舌爽やかに立て板に水のごとく素晴らしいトークを繰り広げ、患者さんをメロメロにしてしまう廉くん……

などということは決してなく、そこにあったのは淡々と、丁寧に、倦まず弛まず、やるべきことをこなす、という廉くんの姿でした。

それからというもの、わたしもすっかり心を入れ替え(?)、100km離れた東京でひとり奮闘する廉くんのことを思い、同じ副院長として少しでも廉くんに近づけることを目指してこれまで働いてこられたのでした。

廉くんは地元に帰って鍼灸院を開業する、という話を聞いています。

同僚であり、目標でもあった廉くんがいなくなったことはわたしにとってはすごくすごく残念なことで、寂しい気持ちがまだまだ残っていますが、廉くんの新たなステージを応援したい気持ちでいっぱいです。

練習して

練習して

遊んで

美味しいもの食べて

イベントも成功させて

 

本当に楽しかったよ。今までどうもありがとう。またそっちに会いに行くよ。