カナダ滞在記(7) 日本人が知らないチップの払い方

鍼灸師の小堀です。

 

 

日本では馴染みのない文化、チップ。慣れていないと、支払いであたふたします。

バンクーバーに1年間住んでみて、チップの実際がわかりました。

 

いくら払えばいいの?

分からなかったら15%、そして以下の2つの理由によっては18%~20%と増やせばよいと考えています。

 

少しネットを調べてみると、こういう時には何%というチップの相場が見つかります。

でもほとんどが「○%〜○%」と幅があり、結構あいまい。

その幅は一体なんなの・・・と。

理由は大きく分けて2つ考えられます。

 

①気分が良ければ大盤振る舞い、気分が悪くても…

日本人なら誰もが思いつく、これ。サービスがよかったら多めに払うのは、いいと思います。

「少しサービスが悪かった」からといってチップを減らすのはよくありません。

チップはサービスが悪くても、払うのが当たり前のものだからです。

チップがもらえる職業は、給料自体がとても安いです。(最低賃金なことがほとんど)

チップがないと、生活が成り立たないことはよくあります。

 

②物価と金銭感覚

同じ国の中でも、地価が高いところと安いところがあります。

富裕層が住んでいる地域では、お店も高級なところが多く

それに比例してチップが上がっていきます。

お金持ちの人は、チップを多めにする傾向が強くあるからです。

 

どうやって、払えばいいの?

そもそも日本では、チップを払うタイミングがありません。

初めて払う人は、いつ払えばいいのかわかりませんよね。

払い方にはいくつかのパターンがあります。

 

①店員に直接渡す。

支払いの時にチップを渡してしまう方法。

 

 

一言「とっといてね」「あなたのだよ」とか添えて言って渡します。

支払いの前でも後でも、いつでも構いません。

 

②チップ箱(瓶)に入れる。

レジの近くに瓶が置いてあることがよくあります。チップを入れてもらうための瓶です。

 

 

カフェなどでは、お釣りをこの瓶に入れているシーンをよく見かけます。

③カードマシンで払う。

北米はクレジットカード文化が非常に発達していますので、カードでもチップを払うことができます。マシンに直接、チップの額を入力するだけです。

その時、暗証番号とチップの額を間違えないでください。実は、間違える人多いんです。

暗証番号が9から始まる人は、間違えた場合は大損してしまいます。

3ドルのチップを払おうと思ったのに、9○○○ドル払ってしまったなんてことがっ!

 

 

実際、いくらもらってるの?

渡したチップは誰のものになるのでしょう?

お店によって違います。

みんなで等分する。(レストラン系に多い)

自分のポケットに入る。(技術系の仕事に多い)

 

額はお客さんによります。リラクゼーション系の場合、レストラン系よりもバラツキが大きいようです。

リラクゼーション系で働いていた小堀は、平均11~12%のチップをいただいていました。ノーチップの人もいたので、平均が相場よりも低くなりました。

チップがない時もありますが、たまに「多すぎない?」と思うほどチップを払ってくれる人もいます。

ちなみにチップは非課税。全部チェックできないからです。

 

チップをもらっていたことを話すと「いいな〜」って必ず言われます。

でも、お給料が少ないのでもらわないと生活できないんです。