急性内斜視は本当にスマホやゲームのやりすぎなのか?

鍼灸師の佐藤章代です。

7歳の息子が急性内斜視になってしまいました

息子の場合、何かを見る時に注視してないと勝手に寄り眼になってしまいます。「ぼーっとしていると勝手に寄り眼になる」状態です。

眼科に行きましたが、「ゲームやスマホをしばらく控えて様子を見てください」の一点張りでした。

悪化して、日常生活に支障が出るようになったら点眼薬を使うそうです。改善がみられなかったら手術になるそうです。「手術は簡単だから」と説明をされましたが、調べてみたら高い技能を必要とするようで、心配になりました。

しかも、疑問が残ります。スマホやゲームを止めただけで症状は回復するのでしょうか。そもそもゲームが本当に原因なのか。

スマホは写真を撮った時に見る程度で、月に1,2回数秒です。ゲームもクリスマスに買ってからは週末に1時間ほど遊ぶ程度です。必ずテレビの画面に映して、1メートル以上離れた所でやらせていました。

何より、本人が執着するほどゲームが好きではありません。

 

内斜視で注目したのは指と背中の筋肉でした

急性内斜視の鍼治療

息子を診た栗原院長は「指」と「背中」に注目しました。

「指」と言えば思い当たる節があります。

クリスマスに、ポケモンのゲームのソフトとコントローラーがセットになっているものをプレゼントしました。

コントローラーが「モンスターボール」という、まさしくボールで操作します。息子は手汗で手が滑らないように、ものすごい力で握りしめていたのです。

思い起こせば、ポケモンをやるようになってから頚が凝るとよく言っていてゴリゴリ回していました。

栗原院長の鍼施術の一部始終を見ていました。原因となる場所を探して、たどり着いたのが背中でした。背中の脊柱近くのツボに鍼を一本すると、復視が解消されました。

続けて、手の甲に鍼をしました。さらに復視が出づらくなって、肩のツボにシール鍼を貼って、1回目の施術は終わりました。その後、2回の施術で完全に復視と斜視(寄り目)は出なくなりました。

症例にもまとめてありますので、参考にされる方はこちらへ。

 

内斜視の本当の原因が解明される日が来てほしい

眼科の医師がおっしゃるようにゲームが原因かもしれませんが、画面に注視し続けたからではなく、指を動かす筋肉の疲労や緊張が引き起こしていたと考えられます。

事実、指と背中に鍼をしたところ、息子の内斜視は改善されました。もっと症例数が集まってくれば、内斜視になってしまった方たちのお役に立てるかも知れません。

体の各部の緊張と目の動きにどのような関係があるのか、これから解明されていくことになると思います。解明される日を夢見ています。

私たちの鍼灸の技術が、息子以外のケースでもお役に立てるかもしれません。群馬東京で行っていますので、私と同じ悩みを抱えている方はご相談ください。