わたしたちは痛みをどう診ているか

副院長の岡本です。

ヘルニアでも頚椎症でも側弯でも骨がすり減っていても大丈夫

首、肩、腰、膝など、痛みの症状で患者さんを診ていると

「整形外科でヘルニアと言われて」

「頚椎症で」

「側弯があって」

「骨がすり減っていて」

とおっしゃる方がたくさんおられます。

「大丈夫。鍼でちゃんと良くなります」

とお伝えしています。

「整形外科が間違っている!」と、わざわざ否定するつもりはありません。それはそれでひとつの見方でしょう。

しかし、患者さんはその見立てで良くなっていないからこそ、鍼灸院に来られているのです。わたしたちが同じことを言っていては、存在している意味がありません。

わたしたちはどう診ているか

痛みの症状はほとんどは「筋肉の異常な緊張」によって起こっています。

そして、やっかいなことに、筋肉の状態はレントゲンには写りません。なので、整形外科では「レントゲンは異常ありません」と言われます。

あるいは、加齢による骨の減少など、目で見える変化を見つけ出して「これが原因です」と言います。

しかし、筋肉をまったく見ていないのに、骨が原因であると、なぜ言えるのでしょうか。人間の身体は、骨よりも、筋肉の方が多いのに。

スープの味がおかしいときに、肝心のダシの味を見ずに、「スープが不味いのはじゃがいもが煮くずれているからだ」と言っているようなものです。(あまり上手いたとえではないかも……)

整形外科が筋肉を診ないのであれば、わたしたちが診るしかありません。

病院では(時間の関係もあるので)ひとつひとつの筋肉の状態をみることは基本的にありません。ましてや、首が痛いと訴える患者さんに対して、(本当は)首と深い関係のある背中や足の筋肉を診ることなんて、絶対にありません。多分、22世紀になっても診ないと思います。

養気院にいらっしゃったことのある方であれば、わたしたちが非常に細かく、時には関係なさそうなところの筋肉の状態まで調べていることにお気づきになったと思います。わたしたちは「普通の医療」の盲点を見つけ出すことに長けているチームです。

それが養気院の19年間の実績をつくってきたものの正体(のひとつ)です。

病院で良くなっていない方こそ、希望を見出すことができるのが、鍼灸院の存在意義です。