肘痛(テニス肘&神経痛)
すべての症例を掲載することが難しいため、一部を紹介します。
症例3 テニス肘
患者
男性 30代
来院
2016年8月
症状と来院理由
来院の10日前、テニスの試合中にフォアハンドでラケットを振った際、右肘に今まで感じたことのない痛みが出現。試合後は、ラケットを握るだけで右肘と右手首に痛みがある。試合後、安静とストレッチで様子をみるが改善しない。来院時、日常生活では肘の痛みは感じないが、「負荷をかけると痛みが出そうでテニスの練習ができない」とのこと。「これからもテニスを続けていきたい」という気持ちから、来院された。
治療と経過
手首を反った際に痛みが出現することがわかった。握る動作でも痛みが出現することから、指の動きと関連があると考えた。薬指を動かした際の痛みが顕著であった。指の動きと関連深い脊柱のツボに鍼をすると、指の動きが良くなり、手首の反る痛みも改善。さらに好転させるために、手首のツボを選んだ。最後に、肘と手首に痛みがないことを確認して終了した。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
T4(1)R 養老R
考察
ラケットを握った際の手首の痛みは、薬指の問題が発端となっていた。試合中に起きた肘の痛みは、薬指の問題からフォームを崩し、肘に負担をかけたものと判断。フォームを崩すことで、本人が気付かないうちに身体に負担をかけてしまうことは珍しくない。スポーツによって引き起こされる痛みは、どこに負担がかかりやすいか動きをイメージすることが重要になってくる。[YMSA310816]
症例2
患者
男性 40代 埼玉県
来院
2011年11月
症状の特徴と経過
日頃からギターを弾く時に肘に疲れを感じやすかった。ある日、午前にギターの練習を行い、午後にテニスをしたら軽い痛みが出た。翌日になると肘の痛みが強くなり、手を握る時に前腕の筋肉に痛みが走るようになった。整形外科でレントゲンを撮り、テニス肘と診断された。「2週間くらいで治る」と言われたが、痛みが残っているため当院に来院した。
既往歴(これまでにかかった病気)
特になし
治療の内容と経過
活法による肘の関節調整を行ったところすぐに改善がみられた(動作を改善させる技術で痛みを伴わないおだやかな調整)。ギターの練習で肘が疲れることから、指の疲労が肘に影響を与えているのではないかと考え、活法で指の疲労を抜いた。肩甲骨の内側上部に肘に硬結があったので鍼で緩めた。加えて前腕の筋肉に鍼をして仕上げた。その結果、腕が軽くなり痛みが完全に消失した。
著しい効果があったツボ
肩外兪(右)、手三里(右)
まとめ
指先の使いすぎが前腕や肘に疲労感を残し、その状態のままテニスを行ったことで痛みが増幅したと思われる。テニスは痛みを招く直接の負荷となったと思われる後、それ以上に慢性的な指の疲労がポイントになったと思われる。施術直後には、手を握っても痛みが出現しなくなったことから、炎症はあったかもしれないが軽かったはずである。
[YMMS091111]
症例1
患者
女性 10代 埼玉県
来院
2011年1月
症状の特徴と経過
テニス部。違和感のあるままテニスを続けていたら痛みが増し、我慢して試合に出たら悪化。痛みは、(1)肘頭(頬杖をするときに机にあたる肘の部分)と、(2)肘の内側で上腕二頭筋の付着部分に痛みがある。痛みの強さ(1<2)。
既往歴(これまでにかかった病気)
特になし
治療の内容と経過
活法による肘の関節調整を行ったところすぐに改善がみられた(動作を改善させる技術で痛みを伴わないおだやかな調整)。肩甲骨の動きが悪く、上腕二頭筋の負担が増えたことが肘痛の原因になったと考え、活法によって肩甲骨の動きを改善させて。さらに大胸筋などの調整を加えた。その後、仕上げとして上腕二頭筋や痛みの局所に鍼をしたところ、痛みが完全に消失した。翌日以降も痛みの出現はなし。
著しい効果があったツボ
少海の前2寸(右)、上腕二頭筋上の硬結2箇所(右)
まとめ
問題は肩甲骨の不調にあったと思われる。肩甲骨周辺のこわばりや大胸筋のこわばりがあると肩から肘の動きが制限され、肘に負担がかかる。痛みの軽減だけを目的とするなら、肘の局所に鍼をするだけでも十分な効果があったと思われる。しかし、テニスをしても大丈夫な状態に導くには不十分であると考えた。テニスの動きに対応した調整がよい結果につながったと思われる。回復の早い年齢であることも手伝って劇的に症状が改善した例である。
[YFMYM210111]
症例について
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。